抄録
ナノポーラス結晶 12CaO・Al2O3のCa2+をより径の大きいSr2+で置換した12SrOチl2O3を固相反応により合成を試みた。原料としてSr (OH) 2とγ-Al2O3を用いて600℃以上で加熱することにより12SrO・Al2O3の生成を確認した。ESR測定の結果、得られた試料には10^20に達する高濃度の0^-と}0_2^2が検出された。ただし12SrO・Al2O3相は準安定相であり000℃以上ではSrO・Al2O3と3SrOチl2O3に分相してしまう。相の安定化がこれからの課題である。