抄録
反応焼結を利用して、高い靭性を有するα-サイアロンの作製を試みた。窒素雰囲気中で焼結後にα-サイアロン組成となるようにSi, Y_20_3, Al_2O_3およびAlN粉末を所定量秤量し、混合後、成形体を作製した。成形体を1350℃で窒化することで、相対密度約70% の焼結体が得られた。さらに、1900℃で焼成することで、長さ10μm以上の柱状のα-サイアロン粒子を含んだ組織となることが分かった。焼結体のビッカース硬度および破壊靭性を測定した結果、17(GPa), 5(MPam^<1/2>)と高い値が得られた。