抄録
我々はZnOセラミックスをO2雰囲気下で通電加熱した場合に、その表面に六角柱のZnO 結晶が成長することを見出した。これまでにGaAs系において六角柱ファセットレーザーが実現されており、微小共振器レーザーへの応用として六角柱形状は大変興味深い。その様な応用には、結晶サイズの制御が重要な技術の一つとなる。そこで、今回は雰囲気の酸素濃度制御による結晶サイズの制御を試みた。酸素濃度が高まるにつれて、結晶の直径が増加する傾向がみられた。原因として気相中のZn/O比など複数の観点から考察している。今回の結果から、通電加熱法を用いたZnO 六角柱ホロー状結晶の直径制御方法として、雰囲気制御の有効性が示唆された。