抄録
H_<1.8>Sr_<0.8>Bi_<0.2>Ta_2O_7のn-ブチルアミン層間化合物とn-デカノールとの反応を試みた。XRD分析よりHSTとn-アルコールを直接反応させた場合では全く反応が進行しないのに対し、n-ブチルアミン層間化合物を中間体として反応させると、基本面間隔が増加した。IR分析ではd(NH)の吸収帯の強度が減少したことから、n-ブチルアミンが脱離したことが示唆された。^< 13 > C CP/MAS NMR分析より層表面とTa-O-C結合を形成したn-デコキシル基のシグナルが出現した。以上の結果よりH_<1.8>Sr_<0.8>Bi_<0.2>Ta_2O_7アルコキシル基誘導体の合成が示された。