抄録
固体高分子型燃料電池は、低環境負荷、高出力密度、低稼動温度等の特徴を有しており、自動車用電源や携帯用電源としての利用が期待されている。一般に、固体高分子型燃料電池の電極・電解質膜接合プロセスにはホットプレス法が利用されてきた。しかし、ホットプレス法はプレスの際に高い圧力を必要とするため、十分な機械的強度を有していない膜に適用することはできない。そこで、本研究ではホットプレス法の代替えとして機械的な圧力を必要としない電気化学的な堆積手法である電気泳動法を用いた電極・電解質膜接合プロセスについて検討を行った。本発表においては、Nafion<<●>>117膜表面上へ白金担持カーボンを電気泳動法により堆積させるための最適条件について検討を行った。