抄録
ペロブスカイト型高温プロトン導電体であるSr(Zr1-xMIIIx)O3-d (MIII: Sc, In, Lu, Y, Gd)を作製し赤外線吸収スペクトルを測定した。その結果、OH伸縮振動は3300, 3030, 2450, 1900cm-1付近の4箇所に現れた。高波数の2本はドーパントとジルコニウムに挟まれた酸素に結合したプロトンに、低波数の2本は2個のドーパントに挟まれた酸素と結合したプロトンに帰属された。Lu, Y, Gdをドープした試料では、ドープ量がごく僅かな組成でも低波数のOH振動が観測された。これらから、Lu, Y, Gdをドープした試料ではドーパントがクラスタリングしていることが示された。