抄録
ダイレクトメタノール型燃料電池は小型化が可能で様々なデバイスへの応用が期待されている。しかし、現在使用されているパーフルオロスルホン酸系の電解質膜は水やメタノールに浸漬することで膨潤し、メタノールの透過を引き起こすことが問題になっている。我々はこの解決法として三次元規則配列シリカ多孔体中に電解質ポリマーを導入したコンポジット型電解質膜を開発している。シリカ多孔体によりゲルの膨潤が抑制され、メタノール透過を大幅に減少させることに成功した。本研究では新規材料として注目されているポリイミドの三次元規則配列多孔体を作製し、コンポジット型電解質膜の評価を行った。