日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第17回秋季シンポジウム
セッションID: 2G06
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層状ポリシランから誘導されるSiO2ナノシートの合成とその蛍光特性
*中野 秀之光岡 拓哉石井 昌彦月ヶ瀬 あずさ中村 浩
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抄録
層状結晶CaSi2は代表的なZintl相の1つで、形式電荷はCa2+(Si-)2で表される。ここで、Si-はV族元素のリンと等電子構造となり、ヒ素や黒リンと類似の層状網目を形成する。その層間にCa原子層がサンドイッチされており、ダイヤモンド構造のSiの(111)面の間にCa原子層が挿入された層状結晶である。本研究では、CaSi2から層状ポリシランSi6H6を誘導し、これをアニオン性界面活性剤水溶液中で単層に剥離することを検討した。その結果、Si6H6は剥離と同時にシリコン骨格が酸化され、厚さ0.7nmのシリカナノシートが得られることを見出した。更に、得られたナノシートが蛍光を生じることも見出した。
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©  日本セラミックス協会 2004
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