主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
現在、次世代リチウム二次電池には高電位・高エネルギー密度で低コスト、低環境負荷、安定性及び安全性に優れた新しい正極材料が求められている。本研究では、次世代の正極材料の一つとしてLiFePO4に着目し、マイクロ波加熱源として炭素を利用したマイクロ波加熱法による合成を行った。本報告では、原料粉末に炭素を添加し、マイクロ波加熱合成時における発熱挙動、合成物の結晶化挙動、さらに、炭素添加による電気化学的特性への影響について検討した。XRDによる結晶相同定の結果、6wt%以下でLiFePO4の単相が得られたが、6wt%以上ではFe2Pなどの副生成相が確認された。