抄録
シリコン樹脂は三次元構造を持ち、セラミック前駆体高分子となりえる。セラミック前駆体に発泡材を添加して焼結することによって、マイクロセルラーを持つ発泡セラミックスを作製した。マイクロセルラーの存在は、軽量化のみならず強度の向上が期待できる。本研究では、ポリメチルシリコン樹脂にポリメチルメタクリレート(PMMA)のマイクロスフィアーを添加し、架橋同時PMMA除去後に1000から1200℃の範囲で焼結させることにより、マイクロセルラーを持った発泡酸炭化ケイ素セラミックスを作製した。さらに、カーボンナノチューブなどのフィラーを添加することによって、強度のみならず電気伝導や熱伝導の特性向上に関しても行った。