抄録
極超音速輸送機やスペースプレーンの高温構造部材として期待されるSiC繊維強化SiC複合材料(SiC/SiC複合材料)に関する主として力学特性向上に向けたプロセス検討を行った。FRPやC/Cの代表的製造法との類似点が多く汎用性の面で優れるポリマー含浸焼成法(PIP法)を用いて、欠陥が少なく均一で緻密な組織を得るためのプロセス設計技術の高度化をはかった。原料の選定から、成形、焼成での条件設定に加え、組織強化に向けた反応焼結との複合プロセスの成立性について検討し、力学的信頼性や気密性向上に極めて重要な知見を取得した。