抄録
能登珪藻土は海水成の珪藻泥岩(第三紀中新世)に分類され、その分布量は推定27億トンで国内最大の珪藻土鉱床として知られている。利用の歴史は古く平安時代から生活の知恵として,加工しやすくかつ多孔性を利用して製塩用のカマドに応用されたのが始まりとされている。現在、主要製品である耐火断熱レンガ,土壌改良材、コンロ等に求められる特性と一致する。これまで県工試及び県内企業が能登珪藻土をベースに凝集沈降材,合成ゼオライト,低レベル放射性廃棄物のガラス減容化,人工粘土及び吸放湿壁材等について研究開発を進めてきた。珪藻土の地質学的な概要、珪藻土産業の現況及び研究開発の概要を紹介する。