抄録
水溶液中に浸漬した良導体である炭化珪素に2.45GHzマイクロ波を照射すると、液相中でプラズマが発生し、そのプラズマで不揮発性有機化合物を分解できることを見出している。本研究では、各種添加物を混合した液相中で硫酸アンモニウムのマイクロ波誘起プラズマによる分解特性を、バッチ方式と流通方式の二つの方法で評価した。バッチ方式では、各種金属イオンを適量添加すると、液相中の硫酸アンモニウムの分解効率が高くなった。また、EDTAのみ、またはEDTAと金属イオンの共存下でも硫酸アンモニウムは分解した。実際のカラー写真廃液も、このプラズマにより分解できた。同様の分解実験を流通方式で行うと、分解効率は低下した。これは、溶液の熱損失のためにプラズマの発生効率が低下するためと考えられる。