主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
家電製品や自動車に使われている圧電セラミックスの主流は、鉛を主成分とする鉛系圧電セラミックス(PZT系)である。鉛は環境への配慮からカドミウム・水銀・六価クロムなどと同様に有害物質として規制が厳しくなってきている。そのため、PZT系の代替品としての無鉛圧電セラミックスの開発は重要である。本研究は、高密度で電気機械結合係数、圧電歪定数が大きく、室温で利用可能な無鉛圧電材料の作製を目的として、K2CO3、Ta2O5、Nb2O5からK(Ta1-xNbx)O3ペロブスカイト型固溶体(KTN)を、組成比と焼成条件を変えて作製した。その密度と誘電率を測定した。