抄録
メカノフュージョンシステムを用いて調製したPMMA(芯)/YSZ(シェル)複合粒子からYSZ中空粒子を作製した。出発原料として、市販の安定化ジルコニア(東ソー_(株)_製、TZ-8Y)とそれを200 rpmで30分間ボールミル粉砕したものを使用した。複合化した粒子を700 ℃の電気炉に投入して芯材を除去した。その後、さらに昇温し、1200 ℃, 1300 ℃, 1400 ℃, 1500 ℃でそれぞれ3時間焼成した。焼成温度が1300℃以下では崩壊した粒子が多かったが、1400℃以上では完全な中空粒子が多く得られた。特に、1500℃での焼成では、緻密で滑らかな表面をもつYSZ中空粒子が得られた。