主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
光通信システムにおいて光の通る道を導波路といいまた損失の低い導波路は光集積回路実現の必須のデバイスである。本研究では重金属酸化物ガラスにEr3+をドープしたガラスをベースガラスとしてチャンネル型導波路を作製した。実際にはベースガラスをAg+イオンを含む溶融塩に浸しガラス中のNa+イオンをAg+イオンで置換して導波路を作製した。ガラス中のイオンが置換されて屈折率に勾配ができるのでグレーデッド型の導波路の作製が可能である。ベースガラスには高屈折率な重金属酸化物ガラスを選択し、Er3+をドープしているのでアンプやレーザーとしての利用も期待できる。本研究ではイオン交換にAgNO3, NaNO3, KNO3の3成分からなる溶融塩を使用し、効率よくイオンを交換した。屈折率および導波損失を測定し導波路作製に適したイオン交換温度と時間を考察した。