日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2004年年会講演予稿集
セッションID: 2A30
会議情報

遷移金属元素を含むリン酸塩ガラスにおける水素分離とプロトン伝導
*矢倉 拓海藤津 悟川副 博司俵山 博匡
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
本研究ではタングステン,ニオブ,バリウムなどを含むリン酸塩ガラスが水蒸気雰囲気で加熱されることにより,青色に着色することをきっかけに,これがガラス中への水素の侵入であることを見出した.水素拡散の速度は極めて大きく,水から水素を分離回収する新しいタイプの材料として注目した.実験においては水素の拡散によるガラス構造の変化,拡散の定量的評価を行うためにスペクトル測定,インピーダンス法を用いたプロトン伝導度測定,同位体を用いた昇温脱離および拡散の測定を行った.これらの実験を通して500℃程度の中温域で使用できる新しいタイプの水素分離精製材料としての可能性を見出しつつある.
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2004
前の記事 次の記事
feedback
Top