主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
排ガスの更なる低減のためには、高速応答性が必要である。新しく開発した高速応答評価装置を用いて、2種類の応答時間を評価した。1つは、酸素分圧をステップ状に変化させたときに出力が90%変化するまでの時間(t90)と、もう一つは酸素分圧を周期的に変化させたときに出力が正確である最大周波数の逆数(tb)である。その結果、粒径および結晶子サイズが100nmであるセリア厚膜センサの1173Kにおけるtbは134msであった。また、そのセンサのt90は20ms以下であった。また、粒径が100-300nmのセリア厚膜を有するセンサでは、拡散が律速していることが明らかとなった。