出発物質に硝酸塩、沈殿剤に炭酸アンモニウムを用いて、Dyドープ系ナノセリア固溶体粉末を合成した。カチオンモル濃度と炭酸アンモニウムモル濃度の比を10とすることで、球状粒子を作製した。この方法で合成した前駆体は粒径が50nm程度であり、700℃2時間の条件で仮焼することにより、蛍石単一の結晶相からなる固溶体粉末を生成した。焼結体の作製は、通電焼結法(SPS法)により行い、250℃/minの昇温速度で1150℃まで昇温して焼結することにより、平均粒径が80nm程度の高密度焼結体の作製が可能になった。