抄録
陽極酸化アルミナをフッ化錫酸錯体溶液に数十分から数時間程度浸す液相析出法(LPD法)で錫酸化物ナノホールアレイを作成することができた。錫酸化物ナノホールアレイは外径300 nm、内径 200 nm程度のチューブが並んでいるような構造をとっている。錫酸化物ナノホールアレイ作成時には、処理溶液中で、錫酸化物の析出反応と陽極酸化アルミナの析出反応が同時に起こっていると考えられる。本発表では、錫酸化物ナノホールアレイの作成メカニズムをあおの構造変化、処理溶液の濃度変化、試料の重量変化などを観察することにより解明することを目的とする。