抄録
炭化ケイ素(SiC)は、高温における安定した電子デバイスとして使用され、高い融点と化学的・機械的な高い安定性は、光電気化学システムの光電極として興味深い材料である。本研究では、窒化炭化ケイ素粉末の水素発生量による光触媒活性を調査した。これらの化合物は炭化ケイ素粉末と窒化ケイ素粉末を出発物質としてボールミルにより合成を行った。水の光分解による水素発生(光触媒活性)は試料粉末を蒸留水中に懸濁し、500W-Xeランプを含む閉鎖系光触媒装置にて測定した。単色化された照射光による光電気化学測定からバンドギャップエネルギーとフラットバンド電位を評価し、光触媒活性との比較を行った。