日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第18回秋季シンポジウム & 第1回アジア-オセアニアセラミック連盟国際会議
セッションID: 1P34
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(Ca1+xNd1-x)CoO4におけるCoイオンの価数と電気的性質との関係
*田口 秀樹
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抄録
K2NiF4型構造をとる(Ca1+xNd1-x)CoO4では、c軸方向にペロブスカイト型構造と岩塩型構造が規則正しく積み重なっており、a,b軸方向にCoO6八面体が互いに頂点を共有して連なっている。これまでの研究から、Co2+イオンとCo3+イオンが共存している(Ca1-xNd1+x)CoO4の電気抵抗率はxの値に関係なくほぼ一定の値であることがわかった。本研究ではCo3+イオンとCo4+イオンが共存する(Ca1+xNd1-x)CoO4を、金属硝酸塩にクエン酸とエチレングリコールを加える方法により合成した。得られた試料は結晶化度が高く、xとともに電気抵抗率は急激に減少することがわかった。酸素量の測定、リートベルト解析、磁気測定など結果より、Coイオンの価数と電気的性質との間に密接な関係のあることがわかった。
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©  日本セラミックス協会 2005
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