抄録
ゾル_-_ゲル法で作製したAl2O3-ZnO 二成分薄膜を温水で処理するとZn-Al層状複水酸化物(LDH)が析出することがわかっている。本研究では、Al2O3-ZnO アモルファス薄膜をドデシル硫酸ナトリウム、p‐トルエンスルホン酸ナトリウム、およびベンゼンカルボン酸類を添加した温水に浸漬することによってLDH層間へのインターカレーションを試みた。その結果、温水処理によって六角板状の微結晶が析出し、有機アニオンがインターカレートされたLDHが析出することがわかった。特に、ドデシル硫酸ナトリウムイオン、およびテレフタル酸イオンがインターカレートされたLDHは速やかに析出することがわかった。