日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第18回秋季シンポジウム & 第1回アジア-オセアニアセラミック連盟国際会議
セッションID: 2N26
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AlN-Y2O3系の焼結挙動に及ぼすAlNの粒度分布とAl2O3添加の影響
*坂口 義一多々見 純一脇原 徹米屋 勝利目黒 竹司柊平 啓中田 博彦
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抄録
本研究では,粒度分布の異なるAlN粉末の焼結に及ぼすAl2O3添加の影響を解明することを目的とした.AとBの2種類のAlN粉末に,Y2O3を5wt%,Al2O3を0_から_4wt%の割合で添加し,試料を作製した.A粉末ではAl2O3の添加量を増すほど各温度で相対密度が低下することがわかった.一方B粉末では,全体的にA粉末における相対密度よりも低いが,Al2O3を4wt%添加した試料が1750℃の時に著しく増加した.また,B粉末にAl2O3を4wt%添加した試料の格子定数は1750℃の時に著しく低下していた.これは,酸素量が不足している粗大粒子近傍でAl2O3添加により酸素が十分供給された結果,粗大粒子による緻密化阻害を抑制したと推測される.以上により,粒度分布が広いB粉末にAl2O3を添加することにより,緻密化を促進できることが分かった.
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©  日本セラミックス協会 2005
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