日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第18回秋季シンポジウム & 第1回アジア-オセアニアセラミック連盟国際会議
セッションID: 2PI04
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Sr2FeMoO6系固溶体の合成と物性
*和田 隆博宮田 利信野村 周右前田 毅
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抄録
遷移金属を含むペロブスカイト型酸化物(A2BB'O6)の電気・磁気物性に関する研究が活発に行われている。中でもBサイトイオンが秩序配列したダブルペロブスカイト型構造を持つSr2FeMoO6がハードディスクの読み出しヘッド用磁気抵抗材料として注目されている。Sr2FeMoO6はキュリー温度が約400 Kの半金属・フェリ磁性体であり、基底状態において伝導電子の100%がスピン分極していることがバンド計算から示されている。それに対して、Sr2FeNbO6はFe3+とNb5+イオンが無秩序配列した常磁性体で、約20 Kでスピングラスに転移する。また、Sr2FeSbO6はFe3+とSb5+イオンが秩序配列した常磁性体て゛、約35 Kで反強磁性体に転移する。本研究ではSr2FeMoO6のMo5+(4d1)を各種元素で置換したSr2Fe(Mo1-xMx)O6 [M: Nb, Sb, Ta]系固溶体を合成し、その結晶構造と電気的・磁気的性質について評価した。
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©  日本セラミックス協会 2005
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