抄録
PDP用青色蛍光体BaMgAl10O27:Eu2+は輝度劣化が大きいことが報告されている。そのため、より化学的安定な青色蛍光体の開発が急がれている。そこで本研究では比較的高い化学的安定性を持つ酸化イットリウム(Y2O3)を母材とした青色蛍光体の作製をおこなった。ドーパントにはビスマスBi3+を選択した。作製したY2O3:Bi3+のBiドープ量を誘導プラズマ(ICP)発光分光分析法により決定し、蛍光特性を蛍光分光光度計により調査した。ICP分析よりY2O3:Biに含まれるBi量は1.0 at.%以下であった。蛍光特性を調査した結果、励起波長220 nmにおいて350 nmから650 nmにかけて幅広いスペクトルが得られた。発光ピークが489 nm付近にあることから青色の発光を示していることがわかった。