抄録
遷移元素を含む酸化物ガラス(xFe2O3-(80-x)Bi2O3-20B2O3)を作製し、その磁気的性質について調べた。直流磁化率及び交流磁化率の温度依存性、磁化の磁場依存性メスバウアースペクトルを測定した。直流磁化率の温度依存性測定により、Fe2O3-Bi2O3-B2O3系ガラスが3-50 Kにおいてスピングラス的な磁気転移を示すことを明らかにした。またFeイオンの含有量がある値を越えると劇的に磁気転移温度が上昇した。これはスピン凍結メカニズムが変化したことを示唆している。32Fe2O3-48Bi2O3-20B2O3組成をもつガラスについての磁化の磁場依存性測定により、室温における磁気クラスターの存在を確認した。