抄録
浮遊帯溶融法により、任意のバルク組成をもつNd:YAG-Al2O3およびRE:GdAlO3-Al2O3(RE=Ce、Nd)系の共晶体を作製し、組成と組織形態との関係を調べた。Nd:YAG-Al2O3系ではマトリックスであるAl2O3の体積分率が増大するにつれて、独立したNd:YAG相の形態はより複雑なものとなった。一方、RE:GdAlO3-Al2O3系では直径1mm程度の柱状のRE:GdAlO3が均一にAl2O3マトリックス中に分散した組織が観察された。Ce:GdAlO3-Al2O3の凝固体試料はシンチレータ材料として良好な蛍光特性を示した。