抄録
塩素ガスセンサー特性を有することが知られているNiFe2O4-NiO系の超微粒子は、200_から_400℃で電気抵抗率が急変するCTR特性を持っていることが明らかになった。しかし、CTR特性が発現する理由はよくわかっていない。その原因として相変化及び有機物の付着による電気抵抗率の変化が挙げられる。本研究ではNiFe2O4の相変化に着目した。そこで、NiFe2O4-NiO系の組成の変化を容易に制御でき、比較的低温で酸化物を合成することが出来る錯体重合法によりNiFe2O4の合成を行い、焼成温度及び焼成時間による相の変化をX線回折を用いて調査を行った。