抄録
ケイ素とアルミニウムのアルコキシドを出発原料として用い、この混合物を加水分解、か焼することにより酸化ケイ素と酸化アルミニウムの原子オーダーの混合物を得た。これを約1650度Cに加熱することにより、ムライトと酸化ケイ素(ガラス状)の混合物を得た。この混合物をフッ酸でエッチングして酸化ケイ素を取り除き、ムライトを得た。このムライトを電子顕微鏡で調べると、針状晶であった。この方法でムライト結晶を作製するとき、2種類のケイ素アルコキシドを用いた場合の違い、ケイ素とアルミニウムの比率を変えた時の影響を調べた。