日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2006年年会講演予稿集
セッションID: 2G05
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メソ多孔シリカのナノ空間内での配位子連結Mo6核塩化物クラスタ分子ワイヤの合成
*犬丸 啓前川 祥一山中 昭司
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抄録
Mo, Nbなどの遷移金属のハライドは、直径約1nmの6核クラスター分子を形成することが知られている.これらの分子は、無機化合物でありながら、明確な分子構造をもつ、配位可能なサイトをもつ、などの特徴をもつ.我々はこの特徴に着目し、これら遷移金属ハライドクラスタを部品として用い、ナノメートルサイズの高次構造を構築する研究を進めている.今回は、直線状のナノ細孔をもつメソポーラスシリカのチャネル内に、配位子で連結したMoハライドクラスタ分子ワイヤを合成した.窒素吸着による細孔解析、TEM, IRなどにより、キャラクタリゼーションを行った.この分子ワイヤの機能はまだ不明である.しかし、このような無機分子を用いた1次元分子ワイヤ合成へのアプローチは、ボトムアップ型ナノテクノロジーの基本技術として発展する可能性がある.
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©  日本セラミックス協会 2006
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