抄録
純水中に塩化白金(IV)酸と塩化ニッケルを所定量溶解させ、非イオン性界面活性剤を加えLLC液晶相を形成させた.その後水素化ホウ素ナトリウムを用いて金属を析出させた.最後に,鋳型を除去することでメソポーラスPt-Niを合成した.浴組成を制御することにより,メソポーラス合金の組成を制御することができたが,PtとNiの析出電位の大きな違いにより,Ptリッチに析出した.また,低角度XRDより,Ni含有量の増加と伴にメソポーラス構造の秩序性は低下した.高角度XRDパターンはfcc構造に帰属可能であったが,Ni含有量の増加と伴に,各ピークとも高角度側にシフトした。これは,Ptと比較し原子半径が小さいNiが,Ptと置換固溶したことによると考えられる.