抄録
チタニアとヘキサメチレンテトラミン、尿素、炭酸アンモニウムなどの窒素源となる物質を混合し、メカノケミカル処理を行った。残存窒素源試薬は水洗プロセスによって除去し、室温近くの低温プロセスによって、可視光活性を有する窒素ドープチタニア光触媒を調製した。また、調製した窒素ドープチタニアを有機バインダーと混合し、スピンコーターによって、薄膜化を行った。薄膜中の有機バインダーを除去する方法として、酸素プラズマ処理を用い、60oC以下の低温で実現した。合成した窒素ドープ酸化チタン粉末・薄膜について、可視光照射により、優れたNOx徐去能力を有することを確認した。