日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2006年年会講演予稿集
セッションID: 2P044
会議情報

アルカリ土類ケイ素酸窒化物の合成と蛍光特性
板谷 清司*三浦 佳子幸田 清一郎
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
本研究ではアルカリ土類ケイ素酸窒化物(Ca3Si2N2O4)の合成と、それを母体として希土類イオンを付活した化合物の蛍光特性について調べた。CaCO3,Si3N4,SiO2,希土類酸化物(RE2O3:RE=La, Nd, Sm, Eu, Gd, Dy, ErおよびYb)またはCeO2, Pr6O11, Tb4O7, Tm 金属粉体を物質量比 (Ca+RE) / Si=1.5になるように秤りとり混合した。得られた混合粉体をN2雰囲気、1250_から_1400℃で焼成した。さらに、この粉体を50MPaで一軸加圧成形し、Si3N4粉体で包埋して焼成した。得られた粉体はほぼCa3Si2N2O4の単一相であった。種々の希土類酸化物を付活したこの粉体に紫外線を照射すると、Ceを付活した場合は白、Ndの場合は弱い緑、Smの場合は赤、Euの場合は黄緑、さらにTbの場合は弱い黄緑に発光した。以上の結果より、SmおよびEuを付活した場合に、この酸窒化物は長波長側に発光が認められることが分かった。
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2006
前の記事 次の記事
feedback
Top