日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2006年年会講演予稿集
セッションID: 2P112
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クエン酸とエチレングリコールを用いたLaPO4前駆体の合成と熱分解
*鈴木 健之伊藤 努北岡 諭菅原 義之
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抄録
LaPO4は高温安定性、低熱伝導性などの特性を有し、耐熱料材として期待されている。しかし、溶液法でのLaPO4の合成においては熱分解時にリンの揮発が起こり、耐熱性の低い相(La3PO7)が生成することが問題となる。本研究では、リン酸をクエン酸で修飾し、これをランタン-クエン酸錯体と共にエチレングリコールと脱水縮合させ、有機ネットワーク中にリン、ランタンを組み込んだLaPO4前駆物質を合成した。この前駆体を熱分解したところ、リン酸を修飾するクエン酸の量がPO4に対して3倍以上で単一相のLaPO4が得られた。このことより充分な量のクエン酸を用いて有機ネットワークを形成させることがリンの揮発の抑制に不可欠であると考えられた。
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©  日本セラミックス協会 2006
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