抄録
Ca12Al14O33組成となる比率をもつY2O3-CaOを焼結助剤として添加して焼結させたAlNセラミックスの焼結挙動と熱伝導率を,収縮率,密度,XRD,SEM観察とレーザーフラッシュ法により調べた。AlNの収縮率は,熱処理温度の上昇に伴い大きくなる傾向うを示したが,Ca12Al14O33の融点と推定される温度において急激に上昇する傾向も示した。しかし,この温度では完全な緻密化にはほど遠い結果であった。また,この温度領域では,AlNの格子定数c軸は,温度の上昇にともない減少する傾向のみを示した。