日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2006年年会講演予稿集
セッションID: 1D29
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押出成形の伸張現象を利用した気孔の形状制御と多孔体特性
*磯部 敏宏亀島 欣一中島 章岡田 清
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抄録
押出成形のような収縮流れでは,流体が流れ方向に大きく伸長する現象が知られている.このとき流体中に第二相が存在する場合,第二相も押出方向に大きく伸張する.この現象を利用し,アルミナペーストに可塑性の造孔材を混合し押出成形することで,一方向に配向した気孔を有する多孔質アルミナを作製した.得られた多孔体の気孔率は造孔材の添加量に比例し増加した.押出前のペーストには0.1 – 150μmの造孔材がランダムに分散していたが,得られた多孔体は直径0.4μmと70μmの気孔が押出方向に配向して存在した.多孔体は従来の多孔体に比較して高い流体透過性を有していた.
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©  日本セラミックス協会 2006
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