抄録
pH 5の0.05-0.6 M-R(NO3)3(R=Yb, Y, Gd, Sm, Nd, La)水溶液中で、800 nmのα-SiC粉体と30 nmのβ-SiC、焼結助剤の200 nmのアルミナ粒子を混合した。得られた成形体を、アルゴン中、39 MPa、1950℃で加圧焼結した。イオン半径の小さいYb, Y, Gdの添加がSiCの緻密化と微細組織の実現に有効であった。30 nm SiCを15 vol%以上含む焼結体(Al2O3-Y2O3系助剤)の曲げ強度は1GPaに達した。これらの結果をSiC成形体とSiO2-R2O3系液相の化学反応性及び生成する欠陥サイズに基づいて考察した。