日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第20回秋季シンポジウム
セッションID: 2N07
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La1-x-yCaxSryCrO3の高密度化及び電気伝導率測定-SOFCインターコネクター材料としての可能性
*粂川 悠本間 健司三井 昭男星野 勇輝橋本 拓也
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抄録
固体酸化物型燃料電池のインターコネクタ材料としての必要条件として高温還元・酸化雰囲気下における化学的安定性やガス気密性、高い電子伝導性が挙げられる。我々はLa1-x-yCaxSryCrO3が材料として有望であると報告したが、従来の製造法で作った試料の焼結密度は85%以下であり、一層の高密度化が望まれていた。本研究では焼結前粉体の粒径の微細化により、焼結密度90%台のサンプルの作製に成功した。またLa0.7Ca0.05Sr0.25CrO3の500℃以上の電気伝導率は、従来のインターコネクタ材料であるLa0.7Ca0.35CrO3に匹敵しており、450℃以下ではこれよりも高い電気伝導率を示した。これはLa0.7Ca0.05Sr0.25CrO3では室温から1000℃までの構造相転移がないためと考えられ、本物質がSOFCインターコネクタ材料として従来材料より優れていることを示唆している
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©  日本セラミックス協会 2007
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