抄録
ビスマス層状構造強誘電体(BLSFs)は大きな結晶異方性を持つため,BLSFsセラミックスの特性向上を目指したデバイス設計において、粒子配向化技術は極めて重要なプロセスである。近年、超伝導技術と磁気冷凍技術の発達により得られる10T級の強磁場を、非磁性体として扱われてきたBLSFsに適用することで,その粒子配向制御が可能となった。本研究では、a軸方向に巨大な自発分極をもつBi4Ti3O12- BaBi4Ti4O15 (BiT-BBTi)を対象として、磁場中電気泳動法により粒子配向したセラミックスを作製し、その強誘電・圧電特性評価を行ったので報告する。