抄録
高性能なファイバRaman増幅器を実現するため広帯域なRaman利得媒体として新規なテルライトを開発した。われわれのグループで見出したTeO2-BaO-SrO-Nb2O5 (TBSN)ガラスにWO3とP2O5を添加することで532nm励起したときの最大利得係数はシリカガラスの約50倍に達した。これらのガラスのRamanスペクトルの半値幅はこれまでのテルライトの約2倍でシリカガラスの1.7倍であった。これらのガラスのRamanバンドの帰属を行った。また、ファイバ化に際して重要な熱的特性についても調べた。これらのガラスを新規なデバイスへ応用したときに予想される性能について検討した。