抄録
固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、セルのマイクロチューブ化および作動温度の低温化によって、起動停止が容易になるとともに幅広い用途が期待されている。これらのセルを加圧下で発電することで、さらなる高効率化・高出力化が期待出来る。そこで本研究では、試作した燃料極支持の中温形セラミックリアクターを作製するとともに、加圧条件下における出力特性評価および電気化学的特性を調べた。その結果、加圧条件下では、(1)開回路起電力向上、(2)電極過電圧の低減、(3)オーム損の低減により、常圧時よりも出力特性が向上することが分かった。