抄録
CaCu3Ti4O12は広い周波数および温度範囲において104オーダーの高い誘電率を持つことが報告されているが、その発現機構は明らかでない。このCaCu3Ti4O12セラミックス前駆体をチタン乳酸錯体から作製した。1173K2hの焼成で単相に近い粉末試料を得ることができ、1323K2hで不純物相を含まない単相となった。1173Kおよび1323Kの焼成で得た粉末を1323K20hで焼結させた。1-100kHzの周波数領域で、それぞれ2.5×104および8×103の誘電率を示した。両者の誘電率の違いは、焼結密度およびgrain sizeと関係している。作製試料の誘電率特性に対して、IBLCモデルによる検証を行なった。