日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2007年年会講演予稿集
セッションID: 2P115
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湿式法での粉砕および分級が陶磁器用無機顔料粒子の微細化に与える効果
*安達 直己尾畑 成造岩田 芳幸柘植 英明横山 久範
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キーワード: 無機顔料, 湿式法, 粉砕, 分級
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抄録
陶磁器の絵付け等に用いられる無機顔料は、濃い青色に発色する呉須など天然のものも少なくない。これら顔料は、顔料メーカー等で粉砕され市販されているが、本研究所が取り組んでいる陶磁器へのインクジェット印刷による加飾に用いるためには、さらなる粒子の微細化と均一化が必要不可欠である。そこで本研究では、顔料として古代呉須を用い、様々な粉砕方法、分級方法について比較検討した。粉砕をボールミリングで行った場合、水簸しない呉須は、平均粒径0.85 μm、標準偏差0.21であったのに対し、水簸により粗い粒子を除去した呉須は、平均粒径が0.49 μm、標準偏差0.12となった。このことから水簸によりばらつきが少なく、加えて微細な呉須が得られることがわかった。
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©  日本セラミックス協会 2007
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