抄録
&Alpha-NaFeO2型NaRuO2は0.25nmのRuO2層とNa+が交互に積層した層状構造を有する。NaRuO2と水を反応させることで脱Naと同時にRuが一部酸化されたNaxRuO2・nH2Oが得られる。このNaxRuO2・nH2Oとアルキルアンモニウムと反応させたところ,有機のインターカレーションは認められなかった。一方,NaRuO2を臭素溶液と反応させて得られたNaxRuO2・mH2Oをテトラブチルアンモニウム水溶液と反応させたところ,テトラブチルアンモニウム/RuO2層間化合物が得られた。さらに,この層間化合物を水分散させることで新規なナノシートが得られた。ナノシートは電気化学キャパシタ用電極材料として有望であった。