抄録
シリカガラス、ソーダ石灰シリカガラス(板ガラス)、アルミノケイ酸塩ガラス、ホウケイ酸塩ガラス、そしてリン酸塩ガラスをフッ化水素酸中に浸漬させ、その後重量減少を測定し溶解速度を求めた。全ての反応を、ガラス試料表面積の大きな減少を防ぐために、重量減少率をおおよそ10wt%以下の範囲で測定した。全てのHF分率において、ソーダ石灰シリカガラス(板ガラス)、およびアルミノケイ酸塩ガラスの溶解速度はほぼ同等となり、そしてホウケイ酸塩ガラス、シリカガラスの順で溶解速度は減少した。ケイ酸塩ガラスにおいて、溶解速度はTgの増加にともない減少していることが分かった。すなわちTgの高いガラスが、よりフッ化水素酸に耐性を示した。