抄録
屋外などの環境雰囲気中では、極端な濡れ性、すなわち超親水性や超撥水性を長期にわたって維持することは難しい。しかし光触媒作用を利用することによって、極限濡れ性とも言うべき状態を維持することが可能となった。親水性と光触媒との組み合わせに関して90年代に大きな技術的飛躍があったが、最近になって超撥水性に関する研究にも進展があり、さらには、高度な動的撥水表面と光触媒の組み合わせが可能になりつつある。本報告では、1.光触媒による超親水性(TiO2他)、2.超撥水性と光触媒(Tiドープアパタイト他 )、3.高度な動的撥水性と光触媒との組み合わせ(HfO2-TiO2系材料他)、の3つのテーマについて講演を行う。