日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第21回秋季シンポジウム
セッションID: 2A20
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空間デザインと熱酸化によってアパタイト形成能を付与したチタン系人工関節
*杉野 篤史都留 寛治早川 聡大槻 主税尾坂 明義
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抄録
演者らの研究グループでは、切削加工で「空間」を設け、「熱処理」を施すだけで、チタン金属表面に自発的なアパタイト形成能を付与する技術を報告してきた。本研究では、この技術をTi-15Zr-4Ta-4Nb合金(Ti-15-4-4)へ応用し、アパタイト形成能の最適化を図るとともに、人工関節へ応用するための可能性を評価した。Ti-15-4-4に対して、500℃で熱酸化し、深さ/幅 <1.0 mmの溝空間をデザインすれば、擬似体液中でアパタイトが形成することが分かった。そして、熱処理により酸化層を設けたTi-15-4-4は、高い耐食性を示すとともに、熱処理前のそれと同程度の細胞適合性を示した。
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©  日本セラミックス協会 2008
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