日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第21回秋季シンポジウム
セッションID: 3F14
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クリソタイルの塩酸処理による無害化
橋本 忍*仁科 論子脇本 大樹武田 はやみ奥田 篤史本多 沢雄岩本 雄二
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抄録
 輸入されたアスベストの種類中、ほとんど9割以上を占めるといわれているクリソタイルは、塩酸処理により容易にマグネシウムイオンを失い、非晶質シリカになることは知られている。しかし、工業製品のアスベストの含有量は0.1%以下にすること(産業廃棄物物としてもアスベスト含有品であるかないかは重要)が義務付けられている現在、この塩酸処理によるクリソタイルの完全無害化の条件まで細かく調べられたデータはない。そこで、カナダのケベック州産のクリソタイルについて、位相差権美容観察を用いた塩酸処理による無害化条件を明らかにした。完全に無害化された非晶質シリカは、新たな機能性セラミックスの原料としての可能性を模索することができると考えられる。  温度、加熱時間、塩酸濃度なのど処理条件を変化させ、処理された試料のXRD分析および位相差顕微鏡による観察を行うことで、クリソタイルの無害化条件を確立した。
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©  日本セラミックス協会 2008
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