日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2008年年会講演予稿集
セッションID: 1J27
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紫外-可視光同時照射によるヘテロポリ酸-酸化チタン複合体の活性評価
*柳田 さやか中島 章亀島 欣一岡田 清佐々木 高義
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抄録
12-タングストリン酸(H3PW12O40)は強い酸化力を有する酸触媒であり、光触媒としての性質を持つことでも知られている。TiO2とPW12を組み合わせた系においては、PW12が酸化チタン光触媒のスカベンジャーとして働くこと、さらに還元種であるPW12-が可視光で励起しPW12-*となって周囲のアクセプターを還元することから、紫外・可視光の同時照射によって酸化還元反応が促進される。PW12-TiO2透明薄膜を交互積層法により作製し、空気中においてこのような複合体の光触媒活性を評価したところ、紫外ー可視光の同時照射により膜厚15 nmの試料が高い分解活性を示した。また、可視光をカットすると2-プロパノールの分解は途中で停止した。
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©  日本セラミックス協会 2008
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